【カンボジア】阪急交通社(トラピックス)「ANA往復直行便利用!東洋のパリ!プノンペン4日間」<2> 2日目午前 ウドンの仏教遺跡群

この夏の旅行はカンボジアの首都プノンペンへ行きました。
カンボジアと言ったらアンコールワットなのですが、プノンペンもなかなか良いところでしたよ♪

阪急交通社(トラピックス)「ANA往復直行便利用!東洋のパリ!プノンペン4日間」ツアーに参加。

2日目の午前のお話です。

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リバーパレスホテルの朝食

今回のツアーではホテルでの朝食がいただけます。

ビュッフェスタイルです。

生野菜(安全と言われています)も多く、炒め物も口に合います。

卵料理と麺を作ってもらえます。

卵料理はオムレツと目玉焼き。

オムレツがいいか目玉焼きがいいかを伝えなくてはいけません。前の人が作ってもらったものを指差したりして、なんとか意思を表示(笑)

麺は3種類から選べます。

たまご麺(日本のラーメンのようなもの)、フォー、春雨が並んでいるので、指をさして伝えます。

手際よく作ってくれます。

ケチャップや麺の味付けの調味料が並んでいて、どれをいれたら美味しくなるのか、わけが分からなくなりそう!

デザートはフルーツとバナナケーキとココナッツ風味のゼリー。持ち帰りたくなるくらい美味しい♡

コーヒーには練乳も用意されています。ベトナムコーヒー風にしていただけますよ。

8時にホテルを出発です。

プノンペン旅行 第2日目午前 ウドンの仏教遺跡群へ

プノンペンから約42km、(車で約1時間)のところにウドンというところがあります。
ウドンはクメール王朝の後1618年からフランスの植民地になる前の1866年までカンボジアの首都だった古都。

「ウドン」とは「至高の丘」の意味。
その名の通り丘があります。

その丘の上に当時の王様が寺院を建設。
その数は100を超えると言われているそうです。

しかし残念ながら、多くはベトナム戦争や内乱によって壊されてしまいました。
この丘の上に残った遺跡はユネスコ(UNESCO)の暫定リストにも登録される貴重なもの。

プノンペン観光のハイライトとも言えます。

約250年間に建設された仏塔や寺院は、その時代ごとに趣が異なるのを見比べることもできます。

レディ・ステップよりウドンの仏教遺跡群へ行く

ウドンの仏教遺跡群へは2通りのルートがあります。
北のマン・ステップ(男性の階段)を登り、南のレディ・ステップ(女性の階段)で下山するルートが一般的なようです。

今回はガイドさんの案内で、逆のルートである南のレディ・ステップから北のマン・ステップへ向かって行きました。

バスを降りると商店があります。


その周辺には私たちで言うところの”海の家”のような感じのスペースが。


ハンモックもぶら下がっています。

現地の人たちは、休みに日にウドンの寺院に参拝して帰りにここでチキンバーベキューをしてハンモックに揺られて過ごすのだそう。

この日は土曜日でしたが、早朝だったためまだ静かな田舎の町といった雰囲気でした。

レディ・ステップの登り口へ向かいましょう。

すでにいい雰囲気。

足元は決して良いとは言えない階段が続きます。

途中にあるお墓を見たりしながら緑の中を登って行きます。


日差しが強くて暑かった。
(異常な暑さの東京から行ったのでカンボジアの暑さは大したことがなく感じたが、ここだけは暑いと思った)

18腕尺の仏陀のビハーラ

レディ・ステップを登ると丘の上に出ます。

左手にさらに登ると18腕尺の仏陀のビハーラと呼ばれる仏教寺院があります。

腕尺は肘から中指の先までの長さを示します。するとこの仏像は高さ約9mとなるのだそう。

「ビハーラ(ヴィハーラ)」とはサンスクリット語で「僧院」「寺院」のことです。

1911年に当時のシソワット王が建立。

1877年のクメール・クルージュの砲撃で壁の一部と8本の柱、左肩がえぐられた仏像を残して破損。今でもまだ修復が続いています。

靴を脱いで入ります。周りの砂埃なのか修復のせいなのか、ものすごく足が汚れます。気になる方は汚れてもいい靴下に履き替えるか、拭くものを持っていた方が良いでしょう。

とても綺麗なタイルなのですが。

もちろん、帽子も脱ぎます。

正面には18腕尺の大きな仏像。

優しそうな顔で遠くを見ています。

柱がとても美しかったです。

お供えのお花を売る方がいらっしゃいます。

お花から良い香りが漂います。

モニボン王(20世紀初頭)の仏塔

18腕尺のビハーラから階段を降りるとまっすぐに蓮池があります。

丘の尾根にそって歩いて行くと牛が祀られていたり

小さな仏像が祀られていたりして

その先にモニボン王(20世紀初頭)の仏塔があります。

モニボン王(シソワット・モニヴォン)は1927年から1941年まで在位したカンボジアの国王。

このウドンの丘の見所である3つの仏塔の中で一番新しいです。レディ・ステップから行くと新しい順番に見ることになります。

このモニボン王の仏塔は四面仏。アンコールトムの中心寺院バイヨンと同じような4面像です。

丘の上から四方を見渡しています。

ちょっと広場になっていて露天があります。

アンドゥオン王の仏塔

続いて、アンドゥオン王(19世紀半ば)の仏塔。

アンドゥオン王は1845年から1859年まで在位した国王で、現在のカンボジア王室の始祖にあたるのだそう。

この仏塔は赤や緑の陶器の花モチーフが印象的。

遠くから見るとパッとしない塔に見えますが、近くで見ると細かい装飾が美しい。

女性的な装飾で、個人的にもこの仏塔が好き。

多くの方が訪れているのがわかります。

チャイ・チェター王の仏塔

チャイ・チェター王(17世紀初頭)が建てた仏塔。

チャイ・チェター王は在位1618年から1627年、日本では江戸時代初期で、徳川家康の次の将軍徳川秀忠から三代目将軍家光の頃です。

とてもシンプルな仏塔ですが

下に目を向けると多くの像が塔を支えています。

お釈迦様の遺骨を祀る仏塔

お供えのお花売りが増えてきて少し賑やかになります。

そこには真っ白な仏塔が、青空にそびえ立っています。

2002年に建てられた新しいものですが、その姿は壮観。

お金かけているなぁというのが正直な感想(笑)

こま犬ではなく、ナーガというインド神話に起源を持つ蛇の神様がいます。

東南アジアのインド文化圏では頭が7つあるのが多いのだそう。

靴を脱いで中に入ります。

この仏塔の中には多くの仏像があり、中央にはお釈迦さまの遺骨が祀られているのだそう。

ピラミッド状に仏像が配され

前後左右から見ることができます。

ジャスミンの花の聖水。

蓮の花のお供え。

不謹慎な外観の感想とは異なり、とても厳かな気持ちになりました。

ここからはカンボジアの平原が見渡せます。

かつて都がここにあって、国を統治していた王様の気分を味わえるかな。

マン・ステップを降りる

日本にもよく男坂・女坂や男階段・女階段と呼ばれる2通りのアプローチがあり、だいたい男の方が険しく、女の方が遠回りだけど緩やかだったりしますよね。

こちらのマン・ステップ、レディ・ステップも同様でした。

マン・ステップは綺麗に整備された階段ですが、一気に登ろうとするとかなり息が上がり、足が厳しいのではないでしょうか。

実際に降りだだけでも膝が笑ってしまいました。

さて、このマン・ステップ。多くの人がこちらから行くということでお供えの花売りさんや、お店もあります。

階段の途中では猿が歓迎。

一番下にボスっぽい大きくて落ち着きのある猿がいて、登ってくる人を待ち構えていますよー。

手足が長くすばしっこく周りの木の間を飛び移っている様子も見られます。

人に慣れていて、かなり近づくこともできます。

ただ、スナック菓子の袋はきちんと認識できるようで、持っている人は飛びつかれていたので、そこはやはり注意をした方が良さそう。

マン・ステップを降りると、レディ・ステップの入り口手前のお店のある所に出ます。

ここにはトイレがありますが、水洗ではありません。

もちろん、紙もありません。でも、私の想像よりは汚くなかったかな。(男子トイレの便座は壊れていたが、私たちが列を作って順番を待っていると現地の女の子たちはそちらに入って用を足していました)

物乞い(ソームローイ)の人たち

丘の途中には物乞いの人たちがいます。大人もいますが、小さな子どもたちもいます。

お金が入った容器をこちらに差し出してきます。

仏塔を巡っている途中にこのような露店?があります。

オレンジ色のお札はカンボジアのお金なのですが(手前のものは100リエル=約2.5円、40枚で1米ドルとして使える)、これはあまりにも少額すぎて買い物ができないからと、物乞いの方にあげるのだそう。ここで両替ができるわけです。

赤い糸はお祓いなどをした後に手首に巻くものだそう。

物乞いの人たちは思ったよりもしつこくはなく(他の国の方がしつこかった)、どちらかというとお花の売り込みの方が多かったかな。

カンボジアの実態の部分だけど、心が痛くなっちゃう人にはかなりしんどいかもしれないので、覚悟して行かれると良いでしょう。